課題解決

ロゴやビジュアルなど一新させ企業のリブランディングを図りたい

お客様のよくある課題に対して、弊社がどのようなアプローチで解決に取り組むかをご紹介します。

お客様が直面する一般的な課題は、ロゴやビジュアルなどを一新し、企業のリブランディングの成果を測ることです。新しいイメージが必要な時、何を変えるべきか分からないことがあります。ここでは、お客様のニーズに合わせて、リブランディングの重要性や成功のためのステップを探ります。従来のイメージを刷新することで、企業は市場でのポジションを強化し、顧客の信頼を勝ち取ることができます。

ブランディング、ネーミング、ロゴ、VI制作のありがちな問題

  • 新しい会社のイメージが社員の間でバラバラ
  • 新しいデザインで顧客や取引先が混乱している
  • 新しいロゴやデザインが会社の本当の姿を表せていない
  • イメージを変える理由がはっきりしない
  • 古いロゴや資料がまだ残っていて、統一感がない
  • イメージを変えた効果がわからない
  • お金や人手が足りなくて、中途半端な変更になっている

ありがちな課題を解決するには?

新しくした後、目にする機会を増やして上層部から社員全員に広める

新しい会社のイメージが社員の間でバラバラ

会社の上層部が新しいイメージの意味や目標をはっきりと説明することが大切です。全社員向けの説明会を開き、新ロゴの意味や会社の目指す方向を共有します。

新ロゴの使い方をまとめた簡単なガイドブックを作るのも効果的です。社内の様々な場所(掲示物、PCの壁紙、名刺など)に新デザインを使用し、日常的に目にする機会を増やします。

各部署から代表者を選び、新イメージを広める役割を任せるのも良いアイデアです。定期的に社員の意見を聞き、必要に応じてルールを更新していきます。

これらの取り組みで、新しい会社のイメージを社員全員で共有し、一緒に表現できる環境を作れます。

顧客や取引先に伝わるように紹介する場を設けたり、SNSやプレスリリースで紹介する

新しいデザインで顧客や取引先が混乱

変更の理由と新しいイメージについて、丁寧に説明することが重要です。事前に主要な顧客や取引先に個別に連絡し、変更の背景や今後の方針を説明します。

ウェブサイトやSNSを使って、新しいロゴやデザインの紹介を行うのも効果的です。変更のストーリーや意図を分かりやすく伝えることで、顧客の理解を深められます。

また、古いロゴから新しいロゴへの移行期間を設けるのも効果的です。この期間中は両方のロゴを併用し、徐々に新しいロゴに切り替えていきます。

顧客からの質問や懸念に迅速に対応できる体制を整えることも大切です。問い合わせ窓口を明確にし、社員全員が適切な説明ができるよう準備しておきます。

社内アンケートを通じ、会社の本質を表現するロゴデザインを作る

新しいロゴが会社の本当の姿を表せていない

会社の価値観、ミッション、ビジョンを再確認することから始めます。社員や顧客にアンケートを取り、会社の強みや特徴を洗い出すのも効果的です。

プロのデザイナーと協力し、会社の本質を視覚的に表現する方法を探ります。複数のデザイン案を作成し、社内外の意見を聞きながら改良を重ねていきます。

ロゴだけでなく、カラーパレット、フォント、イメージスタイルなど、ブランドの視覚的要素全体を一貫性のあるものにすることが大切です。

また、新しいロゴの意味や背景をストーリーとして語れるようにすることで、より深い理解と共感を得られます。

イメージ変更で何を達成させるかゴールを決める

イメージを変える理由があいまい

経営陣を交えて、イメージ変更の具体的な目的を議論し、明確にすることが重要です。例えば、「若い顧客層の獲得」「グローバル展開に向けたイメージ刷新」などの明確な目標を設定します。

目的が決まったら、それを達成するための具体的な戦略を立てます。新しいイメージがどのようにその目的の達成に貢献するのか、具体的に説明できるようにします。

この目的と戦略を社内外に明確に伝えることで、イメージ変更の意義を理解してもらいやすくなります。また、定期的に目的の達成度を評価し、必要に応じて戦略を調整することも大切です。

優先順位をつけ、、新旧を置き換えるスケジュールを立てる

古いロゴがまだ残っていて、統一感がない

全社的なブランド監査を行い、古いロゴやデザインが使われている箇所をすべて洗い出します。ウェブサイト、パンフレット、名刺、看板、商品パッケージなど、あらゆる接点を確認します。

次に、優先順位をつけて置き換えのスケジュールを立てます。顧客との接点が多い要素から順に更新していくのが効果的です。

また、社内にブランド管理の責任者を置き、新しいデザインの使用状況を定期的にチェックする体制を整えます。

古い在庫の処分方法も検討が必要です。可能な場合は、限定版として販売したり、慈善団体に寄付したりするのも一案です。

最後に、社員全員に新しいブランド要素の重要性を理解してもらい、古いデザインの使用を控えるよう徹底することが大切です。

社員の理解度やアンケート、Webでの検索など効果を測定する。

イメージ変更の効果がわからない

測定可能な具体的な指標を設定することが重要です。例えば、ブランド認知度、顧客満足度、ウェブサイトのトラフィック、問い合わせ数、売上高などが考えられます。

次に、イメージ変更前の基準値を測定し、記録しておきます。これにより、変更後の効果を比較することができます。

定期的に(例えば四半期ごとに)これらの指標を測定し、変化を追跡します。アンケート調査やフォーカスグループインタビューなどを通じて、定性的なフィードバックも収集します。

また、社内での浸透度や使用状況も効果の一つとして測定します。社員の理解度や新しいブランド要素の使用率なども重要な指標となります。

収集したデータを分析し、目標達成の進捗状況を評価します。必要に応じて戦略を調整し、より効果的なアプローチを探ります。

限られた予算で効果的なリブランディングを行う

予算不足で中途半端な変更に

優先順位を明確にすることが重要です。最も重要で影響力の大きい要素から順に変更していきます。例えば、ロゴ、ウェブサイト、主要な販促物などから始めるのが効果的です。

段階的なアプローチを取ることも一案です。全てを一度に変更するのではなく、時間をかけて少しずつ変更していくことで、コストを分散させることができます。

社内リソースの活用も検討すると良いです。デザインスキルを持つ社員がいれば、一部の作業を内製化することでコストを抑えられます。また、デジタル媒体を中心に変更を行うことで、印刷物のコストを抑えることができます。クラウドファンディングや顧客参加型のキャンペーンを実施し、リブランディングの一部として資金を集めるのも斬新なアプローチです。

最後に、変更の効果を細かく測定し、投資対効果の高い領域に集中することで、限られた予算で最大の効果を得ることができます。これらの戦略を組み合わせることで、予算の制約がある中でも効果的なリブランディングを実現できます。

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ブランド戦略設計の流れ

プロジェクトの遂行にあたり、当社では大きく6つのフェーズで開発を行います。

まず、基礎調査では、お客様のブランドに関する必要な情報を多角的に収集し、現状の課題や目指すべき方向性を明確にします。次に、ブランドコンセプト開発では、収集した情報を基に、ブランドが発信するすべてのコミュニケーションの中核となるコンセプトを固めます。

続くネーミング開発では、コンセプトに基づいてブランドの根幹となる特徴的な名前を生み出します。VI開発では、コンセプトとネーミングに込められた想いをクリエイティブかつ戦略的に具現化し、視覚的なブランドアイデンティティを構築します。

ブランドアクティベーションは、築き上げたブランドを効果的に発信し、ターゲットとの接点を創出することで、ブランド体験へと結びつける運用フェーズです。最後に、ブランドエンゲージメントでは、社員をはじめとするステークホルダーにブランドの価値観を浸透させ、組織全体でブランドを体現していきます。

お客様の課題や目的、条件に応じて、各フェーズに割く時間や注力の配分は異なりますが、基礎調査からエンゲージメントまでを包括的に取り組むことで、一貫性のある強力なブランドを構築することができます。当社では、このような体系的なアプローチにより、お客様のブランド価値の最大化を実現いたします。

1.基礎調査

1.キックオフミーティング:プロジェクトの目的と役割分担の共有

キックオフミーティングでは、プロジェクトに関わるメンバー全員が一堂に会し、目的、タスク、スケジュール、および今後の役割分担を共有してプロジェクトをスタートさせます。この段階で、プロジェクト全体における不明点を解消し、特にアウトプットイメージのズレを解消しておくことが重要です。

2.現状把握:世の中の流れとブランドの実態を調査

ブランド戦略を策定するには、ブランド側の主張だけでなく、世の中の流れや消費者の本音を知り、ブランドが実際のタッチポイントでどのように機能しているかを検証することが重要です。目的や時間、予算に応じて、現場視察調査、ブランドアイテム利用実績調査、様々な消費者調査、デスクトップ調査、海外調査などから最適な調査方法を選び、実施します。ブランディングの専門家としての視点で現場を見たり、従業員と会話をするなど、肌で感じることが成功への鍵につながることが少なくありません。

3.トップインタビュー:企業のめざす姿を深く理解

企業のめざす姿を深く理解するために、トップインタビューを行います。ここでは、経営計画的な観点よりむしろ、企業がめざすあるべき姿や理念、大切にする価値観などを掘り起こすことが重要です。対外的に公開されているような事柄にとどまらないトップの本音を引き出すために、インタビューには他の社員を入れず、オフレコードで行うことを基本とします。

4.社員ワークショップ:ボトムアップでブランド戦略を構築

日本企業においては、一部の部署によって経営方針からブランディング方針まで決められる傾向がありますが、実際にお客様と接するのは製品やサービスであり、それを作り出すのは社員一人ひとりです。トップのビジョンがあっても、現場がそれを理解し行動しなければ意味がありません。そのため、基礎調査のフェーズから社員を巻き込んでボトムアップで実施していくことが重要です。その方法として、さまざまな職能をもった社員を一堂に集め、日々感じている会社の強みや改善すべき点、めざすべき方向などについて本音で語り合うワークショップを開催し、意見を集約していくことが効果的なプロセスです。ワークショップの成功を左右するポイントは、業務知識がありつつ企業へのロイヤルティも高い中堅社員を中心に部署横断的にメンバーを選ぶこと、および教科書通りの答えよりも本音や潜在的な思考を引き出すプログラム設計が重要です。

2.ブランドコンセプト開発

理想的なブランド戦略を作るために、最も重要なのがブランドコンセプト開発の段階です。ブランドコンセプトには色々な形がありますが、大切なのは、ブランドを作るのに必要な要素をわかりやすくまとめ、ブランドを発展させるための指針となるようにすることです。

1.ブランドコンセプトの3つの要素

ブランドコンセプトを表す要点は3つあります。まず、「ナラティブ」があります。これは会社を一つの物語として捉え、市場の状況、提供する価値、信頼される理由、独自の強み、お客様像、目指す姿などを含めた文章で、会社の全体像を示します。次に「ブランドアイデア」があります。これは会社の方向性を一言で表す本の題名のようなもので、社員の行動の指針となる言葉でもあります。最後に「ビリーフ」があります。これはブランドアイデアを特徴づけ、大切にすべき価値観を表しています。

2.プロトタイピングの方法

プロトタイピングとは、会社の特徴を決める際に異なる特色を持った方向性を複数案作り、それぞれの良い点悪い点を比べながら一つの方向性を決める方法です。実際に行うには、「ナラティブ」「ブランドアイデア」「ビリーフ」に明確な違いを持たせ、それぞれの特徴に基づいて主要な接点で使う素材を、試しにデザインします。

3.プロントタイプの良い点

プロントタイプによって会社の完成形やその使われ方を想像しながら、現時点の方向性を評価したり、改良したりすることができます。その結果、お客様により共感してもらえる特徴を最終的に作ることができます。また、デザインを試作する過程では、簡単なイメージを作っては評価・修正していく素早い手順を踏むことで、より適切な特徴を作ることができます。

4.プロントタイピングで大切なこと

試作品作りで大切なことは、デザインを細部まで作り込むのではなく、伝えたいことが分かりやすいイメージを素早く完成させ、質を上げていくことです。加えて、言葉からイメージに変えて検討を重ねていくことで、具体的な取り組みのアイデアが広がり、今までにない新しいデザインの表現や、社内外との関わりを深めるためのアイデアなどが生まれやすくなる利点もあります。

3.ネーミング開発

「名前は中身を表す」ということわざがあるように、ネーミングは、ブランドについて伝えたいことを短くまとめ、わかりやすく、印象に残る言葉で表現することです。だから、欲張りすぎずに、伝えたいことを的確に、力強く表現する方法や、そのための制作過程が大切になります。

ネーミングを考える時は、前の戦略の段階で決めたブランドコンセプトを使います。まず、ブランドを引っ張っていくアイデアを中心に置きます。そして、ブランドを構成する要素のどこに注目すれば、そのブランドの魅力が効果的に伝わるかを考えます。このような過程を経てネーミングのコンセプトを作り上げ、創造性が必要な案出作業につなげていきます。最後に、商標の確認や、海外での言葉や文化的な問題がないかをチェックします。

ネーミングを考える時は、今だけでなく中長期的な視野を持つことが非常に大切です。その時々の流行に乗った言葉は、一見魅力的に感じられますが、将来の事業の発展を助ける役割を果たせず、いろいろなデザインの制作物などにも一貫性を持たせることができません。

ブランドのネーミングは、多くの資産の中でも最初に作られ、最後まで使われるのが一般的です。つまり、ネーミングを考えることは、ブランディング全体の中で骨格のような役割を果たすものであり、筋の通った戦略が特に必要とされる段階だと言えます。

1.コンセプト抽出

ネーミングのベースとなる要素を整理し、磨いていく作業です。伝えるべき内容を精査し、ブランドの構成要素から、最もそのブランドを牽引する側面を導き出します。長期的に使用されるアセットとなるため、事業展開や企業のめざす姿、ブランドの独自性や強みなどを明確にすることが重要です。

2.開発ルート

ネーミングのコンセプトを表現するための開発の方向性を定めます。事業ドメインの理解促進、企業の存在意義や姿勢の提示、顧客や社会への提供価値の表現など、異なる視点でネーミングを開発することで、幅と深みを持った開発が可能となります。

3.開発クライテリア

ネーミングを創案し、絞り込むための条件を設定します。「効果」の面では、ブランド戦略方向性の反映、拡張性、耐久性などを考慮しています。「効率」の面では、読みやすさ、聞きやすさ、言いやすさ、覚えやすさ、印象に残るかなどをチェックします。

4.クリット

創案した案を講評しながらディスカッションを行い、課題点やコンセプトの深掘りをしながら、次の創案に向けての方針を定めるセッションです。右脳的および左脳的な発想を織り交ぜることで発想の飛躍を生み出すため、戦略担当者やデザイナーも参加することが重要です。少なくとも5、6回はクリットを設けて開発を重ねていきます。

5.ネガティブチェック

法的リスクや、他言語で考えた時にふさわしくない捉え方がされないかといったリスクを確認し、回避するプロセスです。商標調査では、簡易調査と本調査の2段階で行います。ネガティブチェックでは、事業展開予定の国の言葉で宗教的、性的などの観点からふさわしくないイメージを想起させないか、意外なものを想起してしまうことがないかなどを確認します。

良いネーミングは、背景のストーリーが雄弁に語られながらも、伝えたいことが効果的に伝わるシンプルさを兼ね備えています。専門的な技法を駆使し、議論を重ねて仕上げたネーミングこそが、ブランドを長く牽引していく強いものになるのです。

4.VI開発

VI(ビジュアルアイデンティティ)概要

VI開発とは、ブランドの本質的なエッセンスを、顧客や生活者の様々な体験の中にいかに拡げ、伝達していくかをビジュアルで表現することです。その象徴となるのがブランドマークです。ブランド戦略とデザイン戦略は表裏一体であると認識することが重要です。表面的に美しいデザインでも、ブランドを正確に伝えられていなければ、時間や労力の無駄になります。
選ぶべき正しい道程は、ブランドコンセプトをもとにブランド独自の価値を見極め、それが効果的に伝わり、ブランド価値を貯められるようなデザインを開発することです。

戦略的なデザイン開発のために、7つのプロセスを採用しています。

1.クリエイティブブリーフ

クリエイティブブリーフは、ブランドコンセプトとデザインを繋ぐ重要な架け橋です。プロジェクトの背景、課題、目的、ブランドコンセプト、ネーミングコンセプト、チャレンジ、ゴールを整理し、プロジェクトの全体像を設定します。

2.デザインコンセプト抽出

デザインコンセプトは、デザイン開発の柱になる要素です。ブランドの独自性を、本質的な言葉とイメージを用いてシンプルに言い表していきます。企業、製品、お客様の視点からブランドを見ることで、様々な角度からブランドの独自性を幅広く読み取ります。

3.開発ルート

デザインの開発ルートは、デザインの方向性のことです。デザインコンセプト群の中から、デザインの方向性を1~3方向に絞り込みます。各方向性が備える世界観や訴求するポイントを明確にすることが重要です。

4.ブランドマーク開発

決定した方向性ごとにブランドマーク開発を行います。最初は数多くのラフアイデアを出し、アイデアの強さを重視します。全体で200案以上のアイデアを出しながら、各方向性に見合うデザインを検討します

5.デザインシステム認証

ブランドマークのデザインが固まったら、さまざまなアプリケーションに展開します。書体、色、グラフィック、写真、フォーマットなどを使ってグラフィックとして可視化していきます。

6.ネガティブチェック/図形商標チェック

有望案が決まった時点で、他国で色や形状から連想されるネガティブな印象や、異なる業種のカテゴリーに属してしまう危険性などをチェックします。

7.デザインアセット精緻化

最終的に選ばれたデザインを精緻化します。線、色、バランス、文字など、細かい要素をひとつひとつ見直し、調整しながら最終化します。ブランドマーク、色、書体、グラフィックなどをブランドの有するデザイン的な資産として設定し、ブランド体験の反復によってブランドの価値がそれらへと貯まっていく重要な要素として育てていきます。

5.ブランド戦略を具体的に実行に移す

ブランドアクティベーション:エクスペリエンスマップの活用

ブランドのコンセプトを決めた後、それを実際に使うためのツールが「エクスペリエンスマップ」です。このツールを使えば、ブランドコンセプトを中心に、ブランドの体験を幅広く設計できます。

ブランドの体験を考えるとき、ブランドを一人の人に例えると分かりやすくなります。ブランドは人々の心の中にあり、一人ひとりと個人的なつながりを持つものだからです。そのブランドが、どう感じられ(感情)、どう見え(外見)、どう話し(言葉)、どう行動するか(行動)を、人格を作るように総合的に考えます。また、魅力的な人が夢を語るように、ブランドもどんな夢を持っているか(夢)を伝えることで、より魅力的になれます。

ブランドコンセプトが決まったら、それを具体的な表現にするために、感情、外見、言葉、行動、夢の各分野の基礎となるブランドの資産を作ります。人が時代とともに変化しても根本的な部分が変わらないことで”その人らしさ”が保たれるように、ブランドも変化しながらも一貫した”ブランドらしさ”を持つことができます。

このように、ブランドの体験を包括的に設計する方法が「エクスペリエンスマップ」と呼ばれるツールです。資産はブランドのDNAのようなもので、作られた資産を基に、各分野の接点でブランドにふさわしい表現を生み出していきます。

ブランドアクティベーションの5つの柱

感覚的体験の設計 (FEEL)
  • イベントや店舗デザインなどを通じて、ブランドの世界観を五感で伝える
  • 空間づくりやノベルティーなどで、ブランドへの好感度を高める
視覚的アイデンティティの確立 (LOOK)
  • ロゴ、色、フォントなどを統一し、ブランドの特徴を視覚的に表現
  • 一貫したデザインで、ブランドの存在感を高める
言葉づかいの設計 (TALK)
  • ブランドらしい話し方や、キャッチコピーなどを決める
  • SNSでの発信方法も含め、ブランドの個性を言葉で伝える
行動指針の明確化 (DO)
  • ブランドとしてすべき行動や、避けるべき行動を定める
  • 独自の商品・サービスを開発し、ブランドの象徴とする
将来の夢とパワーアップ (DREAM)
  • ブランドの将来像を自由に描き、成長のきっかけを探る
  • 顧客との絆を深める特別なアイテムを開発し、ブランド価値を高める

これら5つの柱を連携させ一貫性のあるブランド体験を提供することで、顧客との強い絆を築きブランドの価値を向上させることができます。

6.ブランドエンゲージメント

ブランディングの最後のステップが、エンゲージメントです。これは、全社員がブランドの考え方を理解し、自分なりの解釈で日々の仕事に活かしていくための大切な取り組みです。このステップには、「発信」「理解」「実践」の3つの段階があります。

1.発信

発信は、ブランド構築のあらゆる段階で継続的に行うことが効果的です。新しいブランド名の発表やロゴの決定など、あらゆる機会を捉えて発信し、社員が自社のブランドニュースを外部から知ることがないようにすることが重要です。発表のタイミングや頻度は、ブランドの浸透や社員の自分事化に大きな影響を与えます。

  • ブランド発表会:全拠点をオンラインでつなぐなど、社員一人ひとりの意識を高める発表方法を考えます。
  • ブランドキット:新ブランドの考え方を掲載したキットを全社員に配布し、ブランドへの理解を深めてます。

2.理解

社員がブランドを理解するためには、自分なりの解釈で考えるプロセスが重要です。ブランドを抽象的なものとして捉えるのではなく、日々の仕事でどのように活かしていくのかを自分の立場から考え、理解を深める機会やしくみを提供することが効果的です。

  • ブランド勉強会:ブランドの基本を学ぶ勉強会は、自分事化を促す上で有効です。
  • ワークショップ:具体的な仕事に置き換えてチームで考え、実践につなげる機会として実施できます。

3.実践

ブランドを自分事化した社員の行動によってブランドは根付いていきます。理解し行動することが評価され、それが他の社員の行動を促す好循環をつくることが大切です。継続できる組織体制と、行動を起こす社員が称賛され評価される仕組みが必要です。

  • ブランド推進者:ブランドを体現するリーダーとなり、自ら率先してブランドを強化する取り組みを続ける推進者は、ブランドの発展を牽引する役割を担います。
  • ブランドエンゲージメントワークショップ:各拠点の社員を対象に、ブランドを日常の仕事に置き換えて考えることで、行動を起こすモチベーションを高めます。

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