仕事をする上でもっと大きなことに挑戦したいと思っている人はいませんか。仕事でチャンスを掴むには、上司やクライアントから好かれることが必要です。
今回は、井上裕之さんの書かれた「本物の気づかい」で大事だと感じた箇所を解説していきます。この本は「気づかいをすることで相手から好かれる」ということを教えてくれる本です。
本ブログで簡単にまとめましたが、井上裕之さんの解説がとても分かりやすいので、気になった方はぜひ書籍も見てみてください。
1.はじめに、気遣いをすると成功しやすくなる
気遣いが出来ない人と出来る人、どちらの方が好かれやすいかと聞かれればもちろん皆さん後者だと考えると思います。
では気遣いをするとどういうメリットがあるのでしょうか。
気遣いをすると相手に「この人は自分にすごく関心を持ってくれている」「よく見てくれている」という印象を与えることができます。
そして細かい気遣いができている人は相手から好かれ「友達に紹介してみようかな」「仕事を頼みたい」と思われやすくなります。
その結果、気遣いができる人にはどんどんチャンスが舞い込んできて、成功しやすくなります。人から好かれるとチャンスが舞い込んでくるのです。
この本には気遣いの反対は手抜きだと書かれています。ものすごく努力していたり、仕事ができるのにいまいち伸びない人は周りの人やお世話になっている人に対して「気遣い」が抜けていることが多いそうです。
2.相手の立場になって気遣いをする
本書では気遣いとは「相手の立場になって相手が喜ぶこと」をすることだと書かれています。
例えば電車で自分の近くに妊婦やお年寄りが来た時に席を譲るなど、相手の立場になって「嬉しいと感じてもらえること」をすることです。
気遣いができない人には相手の気持ちを想像できるけどやっていないというパターンが多いです。例えば自分が良かれと思ってもありがた迷惑なのではないかと思って気遣いをすることを躊躇するといったことがあります。
そういう人は気遣いはやらないよりもやったほうがいいと考えることが大事です。なぜなら「気持ちは伝わる」からです。
大体の場合、気遣いはその行為よりも気持ちが伝われば喜んでもらえるものなので、気持ちが伝わればそれで成功だと言えます。
3.具体的な気遣いの方法
ここからは具体的な気遣いの方法について見ていきます。
3-1.気遣いはスピードが命
気遣いする上で大事なことはスピードです。例えばメールを送って3日後に返信が来るのと10分後に来るのとでは同じメールの内容でも印象が変わってきますよね。行動に移すのが早ければ早いほど「やる気があり、興味がある」ということを相手に印象づけることが出来ます。
つまり気遣いというのはタイミングで決まってくるということです。
もし忘れていて連絡が遅れた場合などは、メールやチャットでお詫びの連絡をする、または電話を一本入れるなどすると良いでしょう。
3-2.ありがとうは魔法の言葉
皆さんは普段「ありがとう」という言葉をどのくらい使いますか?
プレゼントをもらった時、手伝ってもらった時などにありがとうと口にする人は多いと思います。では怒られたり指摘された時にもありがとうと言っているでしょうか?
例えばデザイナーであれば仕事で上司や先輩からフィードバックをもらう機会があると思います。そういった時にデザインが出来なかったことに対し「すみません」と言ったり、単に「分かりました」と言いがちですが、こういう時こそ「気づきになりました。ありがとうございます。」と言うようにしましょう。
指摘されなければずっと同じミスを続けて成長がないままだったかもしれないところをわざわざ先輩が時間と経験を使ってアドバイスしてくれているからです。
感謝を伝えれば相手は「素直だな」「伸びしろがあるかも」と良い印象を与えれられ「また何かあれば教えてあげよう」と思ってもらえることができ、チャンスを掴むことが出来ます。
3-3.ダメだった時の気遣いで差をつける
不測の事態の時にも気遣いができると良いです。
例えばクライアントからWeb制作の見積もりの依頼が来て、見積もりを出した後に別の会社に頼むことになったと連絡が来たとします。その時に「全然大丈夫ですよ、気にしないでください。また機会があればお願いします」と言うなどです。
クライアントはキャンセルしたことに対して多少なり罪悪感を感じるためこういう風に伝えた方が今後も仕事を頼みやすくなります。
3-4.相手の時間を奪わない気遣い
相手の時間を奪わないというのも気遣いの一つです。
例えばメールやチャットで長文を送る人がいますが、文章を理解するためにじっくり読む必要があるため相手を疲れさせてしまいます。
逆に2〜3行の箇条書きで大事なことをまとめてくれると相手はすぐ内容を理解でき、時間を使わずに済みます。
例えばリモートで仕事をしている時に上司にデザインを確認してもらう時にデザインの説明を全て書くのではなく、説明が必要な箇所のみ簡単にまとめるなどです。もし文章で簡潔にまとめることが難しい場合は電話して意図を説明するなど直接話したほうが伝わる場合もあります。臨機応変に対応できるようにしましょう。
3-5.細かく報告して安心させる
例えば先輩からおすすめのレストランを紹介してもらい、実際にそのレストランに行った時に「レストランに行きました。とても美味しかったです。ありがとうございます。」と一言連絡しておきます。こうすることで「また何かいい情報があったら教えてあげよう」という気持ちになり、相手からの好感度が上がります。
仕事の場合だと、上司から仕事を振られたら一日の終わりに必ず「ここまで出来ました」と一言だけ報告します。
このように相手が今どういう状況なのかを確かめ合うことが相手との関係性を保つための大切な気遣いになります。
細かく状況を説明する必要はなく2、3行くらいで「今こんな感じです」と伝えるくらいで大丈夫です。その気遣いが出来るかが信頼感の大きな差になります。
4.まとめ
これまで見てきたの気遣いの方法以下にまとめてみました。
- 気遣いをするとチャンスが回ってきて成功しやすくなる
- 気遣いとは相手の立場になって嬉しいと思うことをすること
- 気遣いは行動に移すスピードが早ければ早いほどいい
- 小さなことでもありがとうと言う
- 断られた時に笑顔で「大丈夫です。気を遣わないでください」と言う
- 相手の時間を奪わないようにメールやチャットを送る時は箇条書きで簡単にまとめる
- 仕事の進み具合は細かく状況を報告することで安心感を与えられる
こうして見ると、些細なことの積み重ねが相手からの信頼に繋がることが分かりますね。私自身、出来ていない部分がありとても気付きになりました。最初から全てを実践するのは難しいかもしれませんが、何か一つでも取り入れて頂けたら嬉しいです。