1.そもそも「論理的とはなにか」
主張に至るシナリオを明確化する
「概要→詳細→具体化」と考える。
まず全体像を把握してから詳細を考えると迷子になり難い。
全体を部分の関係を明確にする事により、今いる場所がわかりやすくなる。
垂直思考と水平思考を組み合わせる
水平思考なき垂直思考は周りが見えなくなりやすい。
水平思考で物事を広く浅く分析したあと、優先順位をつけ、重要度が高いものから垂直思考で深く考察する。
2.基本的な手法
プロセスを明らかにする
できるところから着実によくしていく
→時間はかかるが、着実によくなる
目標をきめて一気に取り組む
→リスクはあるが、ムダがない
三角ロジックで説得力アップ
主張、根拠、データを明らかにする事で説得力をアップさせる。
もし根拠が足りない場合は多角三角ロジックで補強する。
三角の頂点である主張をデータ、根拠で補強し説得力を作り出す方法。
- データとは主張を裏付ける具体的な事例、統計データや事実など。
- 根拠とは原理原則、補足、公理、誰もがみとめる、傾向や理由にあたるもの。
帰納法で事実を集めて結論を導く
事実とデータを積み上げて、その傾向を読み取ることによって主張を導きだす。
個々のデータから傾向を読み取り、一般的にそのような傾向のときはどうなるのか?と推測し、主張を導く。
「データ」→「根拠」→「主張」の順番で展開する。
個々の事実がある→こういう傾向があるぜ→一般的にそのような傾向のときどうなんだ→だからこうである。
演繹法は傾向から仮説を立てる
一般的な傾向を、個々のデータで証明して主張を導く
「根拠」→「データ」→「主張」の順番で展開する。
一般的にこのような傾向がある→個々の事実で検証する→そういう傾向が実際にあるぜ→だからこうである。
情報の漏れを5w1hで検証する
- why :なぜそれをしなければならないのか、大義名分
- where :どこでやるのか、対象範囲はどこか。
- how :どんな方法でやるのか。
- how much :予算はどれくらいか
- who:だれがやるのか、顧客はだれか。
- when:納期はいつか、スケジュールはどうか。
3.論理的に伝える
論理的に伝えるコツ
必要な情報を分類して分解して手順を踏んで伝える。
事実と判断を区別する
机上で判断の積み重ねだけやっていると実体と大きくかけはなれる可能性がある。
「事実とはなにか」「判断はなにか」を区別する。
いつもwhy?と問いかける
たとえばなぜ成功したのか?なぜ失敗したのか?
そういったものに何故と思考することによって本質が見える。
直面しているものは氷山の一角であって、本質的に原因は奥底に眠っている事が多い。
なので何故?と様々な場面で思考する必要がある。
「ある」「ない」で考える
二つの違いを明らかにすると問題を見つけるヒントが生まれる。
例えば…
Aさんはある、とBさんはない。変化前ある、変化後ない。
などど表を作り比較すると思考が整理しやすい。
論理的に問題を見つける
あるべき姿と現状とのギャップを見つける。
故にあるべき姿と現状を明確にする必要がある。
ステップ
- テーマ設定
- あるべき姿(目標)
- 現状分析
- 問題点(ギャップの認識)
- 改革方針(コンセプト)
- 解決策立案
- 実施
4.論理的に話す
情報を三つ前後に整理して話す
一度に多くのことを言うと相手が混乱する。
三つ前後に整理すれば、相手に負担感がなく伝わりやすい。
コミュニケーションを良好にする
お互いが正確な情報のキャッチボールをすることで、情報伝達力がアップする。
的確な返しを意識する。
実りあるディスカッションをする
ディスカッション(討論)は勝ち負けではない。自己主張ではなく、アイデアを昇華させる。
「共有」→「発散」→「収束」→「結論」というプロセスが合理的
批判しないで代替案を出す。