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一緒に働く仲間も意のままに操れる!?明日からWeb制作の現場で使える行動心理学

クオートワークスのブログ

東京のWeb制作会社 株式会社クオートワークスのブログです。ここではWeb制作におけるノウハウやナレッジ、ビジネスに関する覚書などまとめて発信しております。

サイト作りの根本って、「ユーザーに意図した行動をとって欲しい!」「ユーザーに意図した感情を抱いて欲しい!」って事だと思うのですね。じゃあ行動心理じゃないかと思いまして。
今回は行動心理学をweb制作に取り入れる方法をまとめました。調べ始めるとむちゃくちゃたくさんあるので代表的なものを今回は紹介します。

アンカリング効果

アンカリング効果とは、最初に提示された特定の数値や情報が印象に残り、それが基準点(アンカー)となり判断に影響を及ぼす心理傾向です。
100万円▶︎90万円となっているときに安くなっている(本当の相場の価格より高くても、その場では相場より安く感じる)感じたり、交渉の場で最初にふっかけ、そこから徐々に条件を優しくされると難しい条件でも「最初と比べれば」という思考が働いて悪くない条件だと感じてしまいませんか?それがアンカリング効果です。

取り入れ方1「最初に少しだけ難しい条件を出す」

ディレクター「明日の朝までに提出できますか?」
デザイナー 「ちょっとアレがアレでして難しいとかと、、、、」
ディレクター「それでは明日中に提出をお願いします」
デザイナー 「は、はい。。」

上での会話は例えばの話ですが、
Web制作では誰かにお願いする場面がかなり多くでてくるので、
このように最初少し厳しい目の条件を提示しそこから少し条件を緩めていき、
結果的に元々狙っていた自分の希望に着地させるという手法が使えます。

取り入れ方2「元価格の表示」

値段表示の箇所は、お得感を演出するために元の値段より安くなっている事を伝えましょう。実際はヨドバシの方が安くても値引きされてるので安く感じますね。

「「ふっかけた方が得」の“アンカリング効果”とは」
http://bizmakoto.jp/makoto/articles/1001/15/news010.html
「人は最初の情報を基準にしてしまう(アンカリング効果)」
http://www.minasesyo.com/jim/s21.html

カクテルパーティー効果

カクテルパーティー効果とは、「カクテルパーティーに参加しているときに周囲が騒がしくても、自分の名前や知人の声を聞き分けられる」という現象から、人間は自分に関係のある情報には、無意識に注意・関心が向くという現象です。

つまり、

  • 自分のこと
  • 自分の持っている悩みのこと
  • 自分の細かなニーズ

等の解決方法を訴求すると気に留められやすいという事です。

取り入れ方1「ターゲットを絞った呼びかけ」

育毛剤のサイトでのメインコピーです。「若ハゲ」というキーワードは「薄毛」というキーワードよりも、自分のことと感じやすく気に留めてもらい易いコピーといえます。大多数に向けたコピーは、気に留めてもらえません。ターゲットに対して「自分のことだ!」と感じさせるような細かいニーズに合ったコピーライティングを心がけましょう。

http://tip.tipness.co.jp/shop_info/SHP007/program/

フィットネスジムでのプログラム紹介のページです。この様に想定される利用者のニーズ細かく設定することで、「私にぴったりのコースがあるわ!私が探していたジムだわ!」と思ってもらえ、入会に繋がりやすくなります。

取り入れ方2「親密度が高い呼び方をする」

ディレクター
「ムラマツさんこれやっといて」
俺氏
「はい。」

まぁこれは普通です。

ディレクター
「むーちゃんこれやっといて」
俺氏
「はいよー!」

より自分事と感じる「あだ名」で相手を呼ぶと、良好な関係を築き易いらしいです。セクハラにならない範囲で、一緒に仕事をする仲間をあだ名で呼んでみては如何でしょうか。

「私たちの脳は面白い! 「カクテルパーティー効果」に見る上手な意識の使い方」http://www.huffingtonpost.jp/lealta/post_7893_b_5533026.html

バンドワゴン効果

多数に人気があるもの、支持されているものに心惹かれる現象を「バンドワゴン効果」といいます。

IT業界では、今までになかった新しいサービスは「先行逃げ切り」が重要とされています。サービス開始後の短いスパンで、多数のユーザーを囲ったところが一人勝ちする傾向が強いからです。後発組の方が機能的に優れていても、ユーザー数が多いという点が大衆には最も評価されるのです。

具体的な数字を載せなくとも、「お客さんの声」を掲載や、ユーザー参加機能の充実(人が少ないうちは社内で盛り上げるとか)など、「たくさんの人がやってるんだー」「みんなやってるんだー」と感じさせる事が大事です。それと忘れてならないのは、バンドワゴン効果は行き過ぎるとサクラ行為になり、逆効果だと言う事も理解しておきましょう。

取り入れ方1「みんなやってるから安心」

http://www.kobe-kanagawa.jp/

レーシックが得意な眼科のサイトです。
「140万症例」「世界各国で200以上のクリニックを有する」といったコピーで「みんなやっているから安心」という心理をバンドワゴン効果によって引き出しています。

取り入れ方2「ひと気がある写真の利用」

人が多く映っている写真でも人気の演出が可能です。講師のアップばかりの写真だったら「人の集まらない、人気のないセミナーなんだな」と思われてしまいます。人が多く集まっている人気の演出が、支持されるコンテンツづくりのコツと言えるでしょう。

取り入れ方3「みんな使ってるのでどうですか?」

ディレクター
「世界にある100万サイト中、約16.6%のWebサイトでWordPressが使われているのですが、今回合わせて導入しますか?」
お客さん
「あーそうなんですね!それもお願いします。」

この様に、みんなやってるのでどうですかという様な手法はビジネスの現場でよく使われます。

「バンドワゴン効果」とは?~今さら人に聞けないマーケティング用語をおさらい!
http://smmlab.jp/?p=21247

ハロー効果

ハロー効果とは、ある対象を評価するときに、
目立ちやすい特徴に引きずられて他の特徴についての評価が歪められる現象のこと。光背効果、後光効果とも呼びます。

取り入れ方1「多くの有名企業が導入しております」

提携先企業やパートナー企業の紹介ページを作成し、その中で一流企業や知名度の高い企業を記載します。これにより「お!こんな企業ともやってるんだ!凄い良いサービスなんだな」と思わせることができます。また提携企業以外にも、社長や社員の経歴で有名大学卒業や、元有名企業を書くことで、「優秀な人なんだな」と思わせることも可能。

取り入れ方2「ハロー効果はマイナスにも働くことを念頭に置く」

『デザインやサイトパフォーマンスはwebサイトでは第一印象にあたります。「サイトを企画して、フローをデザインし、KPIを定義して、サイトの評価をするとき、ハロー効果のことを頭に置いておくのは重要だ。あなた方のところのユーザーエクスペリエンスが一時期、下降したのは、デザインやコンテンツ、サイトパフォーマンス等による第一印象のまずさを示している可能性があるからだ。』
とニールセン博士がいうように、サイトの問題点を洗い出す際には、サイトの導線やUI設計以外にも、単純に第一印象はどうなのかという負のハロー効果を念頭にも置いたほうが良さそうです。

参考:その定義とWebユーザーエクスペリエンスへの影響 http://www.usability.gr.jp/alertbox/halo-effect.html

取り入れ方3「打ち合わせや、プレゼンではMAC BOOKを使う」

これは実体験なのですが、客先に打ち合わせに行った際に、某上場企業のエグゼクティブ~さんに、「macを使っていると賢く見える」と言われたことがあります。デザインの説得力を上げるには、服装に気を配る、機材に気を配るなどと言った第一印象が大事です。(コレはハロー効果なのか?w)

ハロー効果
http://gms.globis.co.jp/dic/00340.php

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デザイン提案に定評あるWeb制作会社クオートワークス。私たちは、「お客さまの課題を王道に、正面から解決すること」「クリエイターとしてのプライドを持ったモノづくり」の二軸を両立し、「有用であり、美しい」モノづくりを目指す、デザインプロダクションです。

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